定年後の生き方!夫婦の意識のズレがストレスの原因?
目次
50代ともなると、定年後の生活を想像してみたりしたことがある人もいるかもしれません。
いったい定年後はどんな暮らしになるんでしょう。
今回はそんな定年後の生き方について考えてみるためにいろいろ調べてみました。
長年勤め上げた会社を定年退職して、いままで苦労をかけた妻と一緒に定年後の生活を満喫しよう!と思っていても、ちょっと意識にズレがあるみたいです。
定年後の夫婦のストレスのちがい
定年後に夫婦はどんなストレスを抱えるんでしょう。
2004年4月に(財)ハイライフ研究所が行った定年後の夫婦に対する意識調査、「定年期夫婦の光と影」に関する調査研究によると、夫婦でそれぞれ感じるストレスに違いがあることがわかってきます。
対象者は男性は60~65歳の定年退職者156人、女性は定年退職した60~65歳の配偶者がいる人156人、合わせて312人です。
この中で、定年当初の気持ち、定年時のストレス経験の特徴、定年時のストレスの原因について聞いています。
定年時の気持ち
出典:http://www.hilife.or.jp/pdf/20034.pdf
定年当初の気持ちで、男性の回答では「自由にできる時間が増えて楽しいと感じた」「重荷がおりて安堵感があった」「配偶者に感謝の気持ちを持った」がTOP3です。
定年まで勤め上げて、やっと仕事から開放された安堵感と、今まで家庭を守ってくれた奥さんに感謝の気持ちが湧いてきているのがありありと見えます。
ところが女性のTOP3は「将来への不安感がった」「配偶者に感謝の気持ちを持った」「配偶者といる時間が多くなり煩わしさを感じた」でした。
ちょっと男性とはちがいがありますね。
定年時のストレス経験の特徴
出典:http://www.hilife.or.jp/pdf/20034.pdf
定年当初ストレスを感じた人で、ストレスの特徴はどんな感じだったのか?
男性は「無力感を感じた」、女性は「いつもイライラしていた」がTOPで回答しています。
どうして無力感を感じ、いつもイライラするのか?
次の資料をみるとわかってきます。
定年時のストレスの原因
出典:http://www.hilife.or.jp/pdf/20034.pdf
定年当初ストレスを感じた原因については、男女ともに「経済的に将来に不安を感じたこと」がTOPです。
これは現役を引退して収入が年金だけになり減少することなどからきているんでしょうね。
TOPに次いで男性は「仕事をしたいが、キャリアや能力に合う仕事がなかったこと」「交友関係が狭くなったこと」が上位です。
男性の方は仕事をしなくなって、社会的な接点が減ったため社会的に存在感がなこなったことにストレスを感じるようですね。
仕事を探しても、キャリアに合わないなどなかなか仕事につけないということも垣間見れます。
女性は「配偶者が外出する機会が減ったこと」「配偶者へ気遣いしなければならなかったこと」が上位となっています。
女性は夫が定年する前は、朝と晩の食事を2回作って、子育てや掃除洗濯などの家事、と大変ながらも自分の生活パターンを築いてきたはずです。
そんなところへ、いきなり自分のスペースに、定年した夫が入ってきて、食事は朝昼晩と3回作らなきゃいけないわ、出かける時「どこへ行く?」とか、「部屋のここが汚い」「あれはどうした」「これはどこだ」などゴチャゴチャ口うるさいわでは、ストレスも溜まるのはムリもないかもしれません。
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定年後の意識のちがい
「定年期夫婦の光と影」に関する調査研究の中で、配偶者への認識と期待というデータもありました。
認識というのは現状と言い換えてもいいでしょう。
この場合、認識よりも期待が下回っていれば、ほぼ期待どおりのことをしてくれていると解釈できますし、認識よりも期待が上回っているものが現状で不満な部分だともいえます。
夫から妻への認識と期待
出典:http://www.hilife.or.jp/pdf/20034.pdf
夫からみた妻は、家事をしてくれるし、好きなようにさせたくれているが、「困ったときに助けてくれる」「私の気持ちをよく察してくれる」「余計な口出しをしない」「共通の趣味を持っている」などが不満といえます。
妻から夫への認識と期待
出典:http://www.hilife.or.jp/pdf/20034.pdf
妻からみた夫は、私の好きなようにさせてくれるし、規則正しい生活をしているけど、「困ったときに助けてくれる」「私の気持ちをよく察してくれる」「感謝の気持ちをあらわしてくれる」「よく外出をする」が不満なようです。
「家事をしてくれる」は意外にも手伝っている人が多いのかもわかりませんね。
夫も妻も「困ったときに助けてくれる」「私の気持ちをよく察してくれる」というところは不満なようですから、お互い気持ちを汲み取る努力は必要かもわかりませんね。
妻が夫に対して「よく外出をする」に期待をしているということは、やはり、趣味なり仕事なりをして1日中家に居てほしくないという気持ちのあらわれかもしれません。
また、違う資料ですが、2012年11月に株式会社住環境研究所が行った「定年後の夫婦 2 人の暮らし方調査」について という資料の中で、「充実させたい時間」は妻のほうが「自分のプライベートな時間」が高く、「夫婦一緒の時間」は夫のほうが高くなっています。
出典:http://www.singlemix.jp/files/user/step1/pdf/02_3.pdf
さらに、「家族と一緒の時間」「親しい友人と一緒の時間」「子供と一緒の時間」も妻のほうが高くなっています。
夫が仕事一筋でやっとの思いで定年退職して、苦労をかけた妻に孝行の意味でも一緒に過ごそうとしてみたところが、実は妻の方は夫と居ても気疲れするし、できるだけいろいろな人と過ごしたほうが気が紛れるということでしょうか。
また、夫も仕事以外の人間関係が希薄であれば、一緒にいるのは妻しかいない、という場合もあるでしょう。
このようなことをみてみると、夫は定年後も趣味をみつけるなり、仕事を探すなりして出かけたほうがお互いにとっていいことなんでしょうね。
それと、会社をやめたら一人の人間ですから、会社でしていたような横柄な振る舞いは避けて、奥さんの話をよく聞いてあげることも大切かもわかりませんね。
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